住宅・建築分野は、最終エネルギー消費量の35%、CO2排出量の38%を占めている(2020年度)。政府は国民や企業に省エネを呼びかけており、設備投資なしで実施できるナッジや行動変容に注目が集まっている。本研究は、環境意識がオフィスビルの省エネ行動にどのように影響するかを調べることで、省エネ行動に関する理解を深め、オフィスビルの省エネおよび持続可能性に関する居住者特性の影響を明らかにすることを目的とするものである。最終的には環境意識と省エネ行動の関係を数値モデルとして表現し、居住者の意識の違いがエネルギー消費量にどのように影響を与えるのかをシミュレートすることを目指している。本報告は、その前段階として環境意識と省エネ行動の関係を数値モデルとして表現し、様々な環境意識と省エネ行動の実行可能性の関係を評価するものである。
- 論題
- アンケートに基づくオフィスビルでの環境意識と省エネ行動の関係分析
- 著者
- 何 清怡, 住吉 大輔
- 掲載誌
- 空気調和・衛生工学会 九州支部第 7 回学術・技術交流会,福岡,2023年11月