トピックス TOPICS

北海道における高効率エアコン選択を促すメッセージ手法の検証

北海道に在住のWEB調査モニター720名を、介入群3グループと対照群の計4グループに分け、仮想のエアコン購買場面での商品選択実験を行った。介入群には商品選択前にそれぞれナッジ要素(損失回避、社会規範、選択肢の構造化)の異なる高効率エアコンの購入を促すメッセージ画像を提示した。その後、4種類の商品から購入したいと思う商品を選択してもらい、高効率エアコンの選択率についてメッセージを提示していない対照群と比較した。

その結果、統計的な有意差はみられなかったが、ナッジを用いたメッセージを見せたグループで高効率エアコンの選択率が増加した。また、メッセージ間では損失回避メッセージは内容への関心も高く、省エネエアコンの選択率が最も高かったため、今回検証したナッジ要素の中では特に有効である可能性が示唆される。

本研究は北海道環境局委託事業「脱炭素社会に向けた行動変容促進事業」の一環として実施した成果である。

論題
北海道における高効率エアコン選択を促すメッセージ手法の検証
著者
土屋 友和、平山 翔、小林 翼
掲載誌
BECC JAPAN 2022

関連資料

同じカテゴリの最新記事

「APEC 23rd Workshop on Energy Statistics」に登壇しました

APEC(アジア太平洋経済協力)附置機関のAPERC(一般財団法人アジア太平洋エネルギー研究センター)の主催に... [続きを読む]

「BECC JAPAN 2025」にて報告を行いました

2025年8月27日(水)に開催された、BECC JAPAN 2025(東京大学生産技術研究所)にて、研究員の小... [続きを読む]

「2025年度 日本冷凍空調学会年次大会」で発表しました。

2025年9月10日(水)~12日(金)に開催された、2025年度 日本冷凍空調学会年次大会(東京大学本郷キャンパス)にて、主任研究員の岡本が発表しました... [続きを読む]
論文

住宅における全熱交換器の省エネ効果検討 -その2 冷房時の一次エネルギー消費量試算-

2025年9月10日(水)~12日(金)に開催された、2025年度日本建築学会大会(九州)学術講演会にて、副主席研究員の水谷が報告を行いました。... [続きを読む]
論文

家庭CO2統計の調査設計と品質向上に向けた取組

当社は、家庭部門のCO2 排出実態統計調査(家庭CO2 統計)業務を平成22(2010)年度の本事業立ち上げから現在まで継続して家庭CO2 統計事業を受託して... [続きを読む]

住環境計画研究所

営業時間 9:30 – 17:30
TEL:03-3234-1177
お気軽にお問合せください