我が国では2050年カーボンニュートラルに向けて、更なる省エネの徹底及び脱炭素への移行が求められている。一方で2024年5月21日閣議決定の第六次環境基本計画では、現在及び将来の国民一人一人のウェルビーイングの実現が環境政策の最上位目標として掲げられており、省エネ・脱炭素と高い生活の質の両立が求められている。さらに近年はSufficiencyという視点で、需要側におけるエネルギーの使い方の見直しに係る議論がなされるようになってきている。本稿では、このような社会動向を踏まえ、これからのヒートポンプに求められる役割を考察する。なお本稿では、家庭部門のヒートポンプ、特にルームエアコンに焦点を絞って考察することとする。
- 論題
- ユーザー視点から期待される今後のヒートポンプの役割についての検討 その2
- 著者
- 岡本洋明, 中上英俊, 水谷傑
- 掲載誌
- 2024年度日本冷凍空調学会年次大会講演論文集, C231, 2024年9月