SOLAR CLINIC

太陽光発電の営業を受けて

先月、私(サイト管理人)の義父宅に太陽光発電の代理店からセールスの電話がありました。 「設置事例を紹介させて頂く代わりにモニター価格で」という触れ込みです。値引きして もらえるなら、ということで説明に来てもらうことになり、私も同席することになりました。 9月最後の土曜日でした。

説明に来たのは責任者クラスの人でした。会社の紹介、取り扱っているメーカー、温暖化 問題、補助金制度などについて説明されました。そこまでは良かったのですが、最大の 関心事である、どれだけ安く設置できるのか、という点に話が進みません。そのうち、 エコキュートに話が移り、お湯代が月1000円程度で済み、設置には補助金が出ると言い ます(※実際には今年度の補助金は枠が一杯で締め切られていた)。また、太陽光の 補助金は上期の締め切りが迫っており、下期になると補助額が下がる(※NEFの資料に よると今年度は上期・下期ともに9万円/kWで変わらない)から急いだ方がいい、である とか、別のお宅では土曜日なのに役所に印鑑証明を急いで取りに行ってもらった、 といったこちらに考える時間を与えない説得手法を試みてきました。

義母が肝心の価格の説明を求めたところ、他所で提示したらしい見積書を見ながら、 口頭で価格を伝えてきましたが、エコキュート込みとはいえ、モニター価格と言える ような安い額ではありませんでした。それではとてもできない、ということで今回は お断りすることになりました。しかも、モニター価格でという話について、説明に 来た方はご存じない様子でした。

今回の件で、いくつかの問題を再認識しました。ゲストブックで既に議論したことも ありますが、以下にまとめておきます。

まず、販売業者は初回でも見積を提示すべきです。もちろん現場に来て、屋根面積、 足場工事の必要性、必要な容量などを確認しなければ、見積額は確定しないでしょう。 しかし、概算額で判断がつく場合がありますし、保険のように複数のパターンを提示 することもできるはずです。もし、提示できないのならば、初回に契約を迫る(急が せる)ような話し方は慎むべきです。

次に、販売業者は補助金についての正確に説明しなければなりません。 また、補助金の締め切りについて説明するのは大事ですが、それを理由に契約を急が せるのは感心しません。 設置を検討している人は、焦って標準価格を知らないまま契約し、損をする ことのないよう注意が必要です。 新エネルギー財団などで価格の傾向を調べておくことが大切です。

最後に、余剰電力の売電価格については電力会社が買う値段と同じ価格で買い取って くれる、という話のみでした。それが将来にわたって保証されているものではない、 という重要な点についてはやはり説明がありませんでした。電力会社が売電価格をいつ下げる かも、また、どれくらい下げるかも全く予想できませんし、影響の程度は条件によって 異なりますので、販売業者が説明しがたいのは分かります。しかし、設置したあとで それを知った方(多分、ほとんどそうでしょう)の中には、裏切られた気持ちになる 方もいるでしょう。少なくとも経済性(採算)の話になった場合には、この点に言及 する責任があるのではないでしょうか。

以上はあくまでも1度の個人的な経験に基づいています。「そんなことはなかった」、 「きちんとしていた」というご感想をお持ちの方もいらっしゃると思います。ぜひ、 そうあって欲しいものです。

[2003.10.28]