トピックス TOPICS

関東地方の住宅への分散型電源の導入に関する研究 第 2 報 実測調査とアンケート調査による SOFC の導入指標の作成

本報では、分散型電源のうち、固体酸化物型燃料電池 (SOFC)を取り上げ、合理的な導入のための指標を作成した。SOFC は機器特性上、一定以上のエネルギー需要がある世帯でないと効果が得られない可能性があるため、電力消費量実測データと SOFC の部分負荷特性を用いて導入対象となる年間電力消費量の下限値を求めた。さらに、第1報のアンケート調査時に得られた1,000件分の月別電力消費量と合わせて、SOFCの導入を検討する際の指標を作成した。SOFC導入対象となる世帯は、年間電力消費量3,000kWh/年以上で、延床面積が集合住宅40㎡以上、戸建住宅90㎡以上となった。

論題
関東地方の住宅への分散型電源の導入に関する研究 第 2 報 実測調査とアンケート調査による SOFC の導入指標の作成
著者
金島正治,矢田麻衣,長岡篤
掲載誌
日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.755-756,(一社)日本建築学会 ( 2016年8月 )

同じカテゴリの最新記事

論文

家庭の燃料種別エネルギー消費量に関する回帰モデルを用いた市区町村別推計の試み

家庭CO2統計の調査票情報等を利用した回帰モデル推計により,市区町村別燃料種別の世帯当たり家庭エネルギー消費量の推定を試みた。世帯当... [続きを読む]
論文

住宅における家具の熱容量に関する調査 その2 家具別試算結果(前半)

副主席研究員の水谷が、2023年度日本建築学会大会(近畿)学術講演会で発表を行いました。 ... [続きを読む]

ユーザー視点から期待される今後のヒートポンプの役割についての検討

世界的な潮流としてカーボンニュートラルやサーキュラー・エコノミーへの移行に対する要請が高まる等、ヒートポンプを取り巻く社会状況も大きく変化し... [続きを読む]

高効率エアコン導入を促すメッセージの検証

(1)目的 北海道は家庭部門からの排出のうち、灯油暖房が占める割合が高いことが特徴であることから、暖房の熱源転換に向けた行動変容が課題となっ... [続きを読む]

オフィステナントの脱炭素化を促進する「ナッジ x デジタル」ゲーミフィケーション

英国のGBC(グリーンビルディングカウンシル)によると、ビルから排出されるCO2の約85%が、ビルの入居者の活動から発生している。世界のCO2排出の約3... [続きを読む]

住環境計画研究所

営業時間 9:30 – 17:30
TEL:03-3234-1177
お気軽にお問合せください